野村沙知代さん死去、最後の言葉「左手を出して。手を握って」
12月8日昼過ぎ、野村克也氏が東京都内の自宅で遅くに起床すると、沙知代さんは寝室の隣のベッドで休んでいたという。 その時沙知代さんが「左手を出して。手を握って」と話しかけてきた。
思いがけない妻の願いに、野村克也氏は「そんなことを言うなんて、珍しいな」と笑いながら、手を握った。
これが最後の言葉になってしまう。
沙知代さんも起き、ダイニングへ向かったが、用意された食事には一口しか手をつけなかった模様。
その後、沙知代さんはテーブルで意識を失う。『最後は本当にしゃべれなかった。どうしたんだ?だけ。』
沙知代さんは救急車で病院に搬送されたが、午後4時9分、夫に見送られ、永眠。
『きのう(7日夜)も、レストランで一緒に食事をした。本当に元気だったんだよ。信じられない。こういうのを突然死っていうのかなあ』と野村克也さんは語った。
最近も沙知代さんは健康面に問題はなく、『(知り合って)45年以上になるけど、病気したことはない』とのことだった。
『苦しみも何もなかったと思う。元気なまま逝ったよ。俺はグラウンドで胴上げされながらポックリ死にたいと話してきたけれど
かかあが俺の理想の死に方をするなんてなあ。感謝しかないが、まだ気の利いた言葉は出てこないよ』 と語る野村克也さん。
とても憔悴(しょうすい)した表情で気持ちの整理がつかない様子という。
野村 沙知代(のむら さちよ、1932年(昭和7年)3月26日 – 2017年(平成29年)12月8日)
日本のタレント。夫は元プロ野球選手、プロ野球監督の野村克也。 愛称は「サッチー」。出生名は伊東 芳枝(いとう よしえ)。株式会社エフエンタープライズ所属(東京・千駄ヶ谷)。血液型B型。