人気子役のののかちゃんが、別の子どもに髪を引っ張られ、ついに反撃に出る動画がネット上で拡散され、議論を巻き起こしている。特に、周囲の大人がこの状況を止めず、笑いながら撮影を続けていたことが批判を集めている。
“お姉ちゃんの忍耐、ついに限界突破”
動画には、ののかちゃんが妹に後ろから髪を強く引っ張られる様子が映っていた。最初は耐えていた彼女も、繰り返されるとついに反撃。「やめて！」と声を上げ、手を振り払った。その後も相手の手が伸びると、とうとう自ら手を出して応戦する場面もあった。
一方で、問題視されたのは周囲の大人たちの反応だ。子ども同士のやりとりをただ笑って見ているだけで、すぐに止めようとはしなかった。「ほら、ののかちゃん怒っちゃった～」と軽い口調で声をかけるだけで、事態が深刻になるまで放置する形となった。
自分の幼少期見てるみたいｗｗｗｗｗ
— パンナちゃん (@Roll__pannachan) February 5, 2025
ののかちゃんがやり返して妹がギャン泣きしてるときの満足気な表情好きｗ pic.twitter.com/gjjB8TTrLu
「これってネグレクトでは？」 親の対応に疑問の声
この動画に対し、SNS上では賛否が分かれている。「子ども同士のことだから大げさにするな」との意見もあるが、「小さいうちから暴力が当たり前になったら危険」「大人が止めるべきだったのでは？」といった声も多数見られた。特に、「これはネグレクトにあたるのでは？」という指摘も出ている。
ネグレクト（育児放棄）
とは、親や保護者が子どもの養育を適切に行わないことを指し、十分な食事を与えない、医療を受けさせないだけでなく、安全な環境を提供せず、危険な状況を放置することも含まれる。
今回のケースでは、髪を引っ張られ続けるののかちゃんを止めず、放置したことが「育児放棄に当たるのではないか？」と疑問視されている。
“家庭内リアリティショー”は誰のため？
問題なのは、こうしたネグレクトまがいの動画が「バズる」という現実だ。子どもが泣き叫ぶ姿、怒る様子、驚いて固まるシーン。これらは視聴者の興味を引き、再生数が稼げる。その結果、一部のYouTuberは「もっと過激に」「もっと感情を引き出そう」と、より子どもを過酷な状況に追い込んでいく。
「ドッキリ」と称して親が突然消える動画、「しつけ」として極端な罰を与える動画、「リアクション」を狙って子どもを怖がらせる動画…。これらは一見バラエティのように見えるが、果たしてその裏にいる子どもの気持ちはどうなのか？
YouTubeの規制強化と、親のモラル
YouTube側も近年、子どもの安全に関する規制を強化している。過激な内容や児童虐待と見なされるコンテンツは削除の対象となり、広告収益も停止される場合がある。それでも、規制の目をすり抜ける形で“ギリギリのライン”を狙う動画は後を絶たない。
親が子どもを育てる上で、家庭の様子を公開すること自体が悪いわけではない。しかし、「バズるために子どもを利用する」「危険な状況を放置する」「精神的な負担を強いる」といった行為が常態化してしまえば、それはエンタメではなくネグレクト、場合によっては虐待にあたる可能性がある。
「動画のため」ではなく「子どものため」に
本来、親の役割は子どもの安全と成長を守ることにある。しかし、ネグレクト系YouTuberたちは、その役割を忘れ、「動画のネタになるなら」と子どもを放置してしまっている。これは果たして、親として正しい姿なのだろうか？
「子どもの自由な姿を見せたい」という親の気持ちと、「過激なコンテンツを求める視聴者心理」の間で、本当に守られるべきなのは“バズ”ではなく、子どもたちの健全な成長であるべきだ。ネグレクトをエンタメにしてはいけない—今こそ、私たち視聴者もその目を養う時だ。
YouTubeに通報する方法
YouTubeには、児童の安全を守るためのポリシーがあり、虐待やネグレクトが疑われる動画は通報の対象になります。
通報手順
- 問題の動画を開く
- 動画の「…（その他のオプション）」をクリック
- 「報告」を選択
- 「児童虐待」または「有害または危険な行為」を選択
- 詳細を入力し、送信
通報が適切と判断されると、YouTubeは動画を削除したり、チャンネルの収益化を停止したりする可能性があります。
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