◆ イチロー氏、史上最高クラスの得票率で殿堂入りも「満票ならず」
2025年1月、元シアトル・マリナーズのイチロー氏が米国野球殿堂入りを果たしました。投票結果は 99.7%(400票中399票) という驚異的な支持率を記録。しかし、一人だけ彼に投票しなかった記者がいたことで、ファンや野球界に波紋が広がっています。
イチロー氏はメジャーリーグで19シーズンにわたり活躍し、通算3089安打、10年連続200安打、10度のゴールドグラブ賞など数々の記録を打ち立てました。その実績を考えれば「満票での殿堂入り」も十分に可能だったはずですが、唯一「NO」を突きつけた人物は誰だったのでしょうか?
◆ 唯一イチローに投票しなかったのは誰?
現時点では、投票権を持つ全米野球記者協会(BBWAA)の記者のうち誰がイチローに投票しなかったのかは公表されていません。殿堂入り投票は匿名で行われるため、本人が自主的に公表しない限り、その名は明かされることはありません。
しかし、過去の殿堂入り投票においても「満票を阻む一票」が話題になったことがあり、その際には記者の名前が後に特定された例もあります。今回のケースでも、野球ファンやメディアが独自に調査し、いずれ判明する可能性があります。
◆ 「NO」票の理由は?可能性を探る
イチロー氏に投票しなかった理由は何だったのか?考えられる要因をいくつか挙げてみます。
✅ ① 満票は特別な選手だけが得るべき?
一部の記者は「どんな偉大な選手でも満票で殿堂入りすべきではない」という哲学を持っています。実際、マリオ・リベラ(2019年)以前は、誰も満票での殿堂入りを果たしていませんでした。その伝統を重んじるために「あえて一票を外した」可能性があります。
✅ ② 投票ルールのこだわり
BBWAAの投票者の中には「1年目ではなく2年目以降に入れるべき」と考える人もいます。歴史的に、偉大な選手でも1年目に満票を獲得しなかったことが多いため、「1年目の満票を避ける」という考えがあったのかもしれません。
✅ ③ 個人的な評価や意見
記者によっては、イチローのメジャーでの通算本塁打数が少ないことや、晩年の成績の低下を考慮して「歴代最高レベルの選手ではない」と評価した可能性もあります。ただし、これは少数派の意見でしょう。
✅ ④ 単なるミス?
過去には、投票用紙を提出し忘れたり、意図せず「NO」票を入れてしまったケースもあります。今回のケースでも単純なミスだった可能性は否定できません。
◆ 過去の「満票を逃したレジェンドたち」
イチロー氏のように、圧倒的な実績を誇りながらも満票を逃した選手は過去にも多数います。
選手名 | 殿堂入り年 | 得票率 | 満票を逃した理由 |
---|---|---|---|
ケン・グリフィー・Jr | 2016年 | 99.3% | 「満票はありえない」と考える記者がいた |
ノーラン・ライアン | 1999年 | 98.8% | 反対票の理由は不明 |
カル・リプケン・Jr | 2007年 | 98.5% | 投票ミスの可能性 |
デレク・ジーター | 2020年 | 99.7% | 1票を入れなかった記者は不明 |
このように、過去の例を見ると「なぜ満票を逃したのか」が明確でないケースも多いことがわかります。
◆ 今後、投票者が判明する可能性は?
イチロー氏に投票しなかった記者の名前が判明するかどうかは不透明ですが、次のような方法で特定される可能性があります。
📌 記者が自主的に公表する
投票者の中には、SNSや記事で「私はイチローに投票しなかった」と表明するケースもあります。過去にも殿堂入り投票で「満票を阻んだ記者」が後に名乗り出たことがあります。
📌 BBWAAの公開リストから推測
殿堂入り投票の一部はBBWAAによって後日公開されます。このリストを分析することで、イチロー氏に投票しなかった記者が誰か判明するかもしれません。
📌 ファンの調査による特定
野球ファンの中には、過去の発言や投票傾向を分析し、「この記者が投票しなかったのでは?」と推測する動きもあります。
◆ まとめ—イチローは間違いなく殿堂入りにふさわしい
イチロー氏が殿堂入りを果たしたことに疑いの余地はなく、たとえ満票ではなくても、その偉業が色褪せることはありません。
「たった1票」足りなかったことに対する議論は今後も続くでしょうが、最も重要なのは、イチロー氏が野球史に残る偉大なプレーヤーであり、正式に殿堂入りしたという事実です。
それでも、ファンの間では「なぜ満票にならなかったのか」「誰がNOを入れたのか」という疑問が残ります。今後、この1票の主が判明するのか、引き続き注目されるところです。
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